旅立ちから30日目
ここHaroParKにはたくさんの面白いお爺さんお婆さんが住んでいる。
みんな表情豊かで、とてもフレンドリー。
中には変わったお婆さんもいて、
彼女は(婆さんA)いつもラウンジの中央で車椅子に座って、
ボランティアのメンバーが通ると呼び止める。
声が小さいので、手を挙げて通り過ぎようとする私たちに手招きする。
近寄ると・・・
キスの嵐。
私の手を取り、チュチュチュっと三連発。
婆さんが落ち着いてから
「どうした?」と聞いてみると
「Ice Cream!Ice Cream!」・・・
え~と今日はアイスクリーム無いよ、
っと言うと
眉間にしわを寄せて、めちゃくちゃ悲しそうに
「Oh~ Boy」。
次に
「PanCakes、PanCakes・・・」
どうやら彼女の家で美味しいパンケーキを焼くので、日曜日に遊びに来いとのこと。
普通のお誘いならうれしいが、彼女の家ってこの施設だし、
とてもパンケーキを作れるような感じではない。
最後に
「Don't cut your heir like that!!」
私の髪の毛が短すぎるので、それはダメとの事。
以上の会話を彼女と会うたびにいつでも繰り返す。
一度その婆さんの視界に入ってしまうと、無視することもできず逃げられないので大変。
手招きで、強制的に呼び寄せ。
トイレに急ぐときも、
キスをもらい、パンケーキの誘いを受け、髪型を注意されてから
何とか解放される。
(7月に生まれた方の合同誕生日会 ひとり100歳の長寿の方がいた)
さてこの婆さんAに対して、
別の婆さんBは、
「A婆さんは、パンケーキを食べさせてあげると自宅に誘うが、絶対について行っちゃダメだよ」と
「なんで?なにか悪いことでもあるのか?」と聞くと
「あのA婆さんは、人身売買をしているから、自宅に連れ込んだ人をどこかの男に売る」とのこと。
「えっ?マジ」
ってマジなわけがない。
どうやら婆さんBが作り話をしているみたい。でも婆さんBも本気でそう思っているし、
婆さんどうしで空想のファンタジーが盛り上がっている。
なかなか複雑なコミュニティーだ!!
さて、別の婆さんCを紹介します。
彼女はとっても表情が豊かでかわいい。
外に一緒に散歩へ連れ出すと、道端の花を見つけ
「Oh~ Look at that!! What a lovely Flowers!!」って思いっきり喜ぶ。
綺麗な花を、人生初めて見る子どもみたいに、全部の花に感動している。
「Oh~ Look at that!! 」の繰り返しで、なかなか散歩は進まないが。
そして私の手を取って、擦って温めてくれる。
「Oh~ You are good to me」とか言ってくれる。
また一緒にダンスした後は、恋人の気分になっているのか、
「奥さんには内緒よ、チュ」みたいな事をしてくる。
本当にかわいいし、人との触れ合いを強く求めている。
最後に、私たちの最も歳をとっている友達のお婆さんを紹介します。
そのお婆さんは写真にあるボーリング場に誘ってくれました。
このお婆さん歳はなんと
「90歳」
とても元気で、まったく90歳とは思えない方です。
りんとはE-mailで待ち合わせなどの連絡を取り合ったりして、
まったくボケたりしていなく、良くしゃべる。
90歳でメールできるって、凄くない?
本当に理想のお婆さんという感じです。
お婆さんのボーリングを見学させてもらって、一緒に散歩して帰りました。(by じゅん)